ごあいさつ

 集合住宅研究会は、集合住宅の企画、計画、設計等の業務にかかわる設計事務所等によって構成される任意団体で、計画・設計技術の研鑽と会員相互の交流を図り、都市居住の向上と集合住宅の発展に寄与することを目的に活動を行っています。1972年、わが国の集合住宅計画の草分け的存在であった故市浦健先生の提唱によって発足し、今日まで約50年、研究会活動を継続してきました。
 本会の会員は、設計事務所等の正会員・個人会員と学識経験者等の特別会員で構成され、現在16社の正会員、18名の個人会員と17名の特別会員が参加しています。
 これまで隔月一回の研究会を積み重ね、2022年度末にはその開催回数が370回に達しました。研究会は、講師をお招きしてのセミナーを中心に、ハウジングを巡る幅広いテーマについて研究、交流活動、意見交換を行っています。また、会員事務所の作品発表会、各地のプロジェクトの見学・交流、海外視察や外部からの受託による調査研究業務等も実施してきました。今後はさらに、集合住宅の計画・設計にかかわる専門職能集団としての社会的な活動にも取り組んでまいりたいと考えています。
 このサイトは、発足当時から現在までの研究会活動の概要を記した記録であり、この間に取りあげてきた研究テーマ等を紹介するものです。
 都市居住を巡る時代の環境が大きく変化しつつあるなかで、今日、わが国の都市とハウジングを再構築する取り組みが求められています。私たちは、望ましい都市居住像、共同住宅や共同居住の姿の実現に向けて、今後とも研鑽を重ね、社会に貢献してまいりたいと考えています。
 集合住宅研究会の主旨をご理解いただき、今後ともご指導、ご支援をいただくようお願い申し上げます。

2023年4月
集合住宅研究会