●日時 : 平成21年6月1日(月) 18:00〜20:50
●会場 : 健保プラザ 3階 集会室
●テーマ 『団地計画と団地再生〜これまで、これから』
●コーディネーター:藤沢 毅氏(ディーワーク)
■主旨:
団地再生については、平成19年12月に都市再生機構から「UR賃貸住宅ストック再生・再編方針について」が公表され、本研究会においても、平成20年4月に第291回「40年団地再生に係る今日的課題と方向性」を開催し、昭和40年代団地の空間特性、団地再生の論点、取り組み等について議論しました。
昭和40年代UR賃貸住宅団地を俯瞰すると、周辺地域に閉ざしたモンロー主義的空間構成や標準設計による均質的な空間特性など、当時の時代性を反映した課題は多々ありますが、中層住棟などの低密でゆったりとした屋外環境が寄与したであろう健全でコミュニティ豊かな集住環境に公団団地らしい特徴があります。しかし、少子高齢化が進行し、建物・設備が劣化するにつれて、時代価値にそぐわない生活課題も発生し、持続可能な住環境・住空間としてのあり方を検討することが急務な状況となっています。
団地再生は、昭和30年代の建替事業とは異なり、継続居住エリアの維持管理が基軸となるため、現状団地の環境価値を発掘・継承する設計計画の取り組みが求められます。
今回の研究会では、都市再生機構の方をお招きして、40年代の団地計画やストック再生・再編方針等について講演して頂き、これからの団地再生に必要とされる設計計画のあり方について、40年代の団地計画の設計思想に着目し、団地と周辺との関係や、周辺地域への貢献という視点等も取り入れながら考えたいと思います。
■進行
●セクション1:基調講演「地域再生設計に向けて」
佐藤文昭氏(都市再生機構)
「地域再生設計に向けて」のタイトルで、40年代の大規模団地の設計思想、UR賃貸住宅ストック再生・再編方針、地域再生設計に向けて等を、お話して頂きました。
●セクション2:パネルディスカッション「団地計画と団地再生〜これまで、これから」
司会進行:関 邦紀氏(アルセッド建築研究所)
パネラー:佐藤文昭氏(都市再生機構)
奥茂健仁氏(市浦ハウジング&プランニング)
鈴木新氏(山設計工房)
藤井和義氏(アークポイント)
藤沢毅氏(ディーワーク)
佐藤氏にも参加して頂きながら、集住研メンバーで討議しました。
- 第376回研究会『海外における脱炭素社会に向けた木造建築物について』 (2024-3-15)
- 第375回研究会『これからの都市の中の木造建築物と集合住宅』 (2023-12-11)
- 第374回研究会『研修旅行 時間を掛けてつくられた地方都市の建築・ランドスケープを巡る 山形県』 (2023-11-10)
- 第373回研究会『空き家、古い団地を活用し、まち・エリアのサスティナビリティを高める』 (2023-10-18)
- 第372回研究会『脱成長都市における「インナーコミュニティ問題」について学ぶ』 (2023-8-02)
- 第371回研究会『省エネ・環境に配慮したこれからのハウジングの有り様を考える』 (2023-5-31)
- 第370回研究会「カーボンニュートラル時代に集合住宅はどう変わるのか」 (2023-2-28)
- 第369回研究会「⽣活環境をデザインする」 (2022-12-07)
- 第368回研究会「研修旅行 香川県」 (2022-11-11)
- 第367回研究会「若手座談会 − わたしたちが描く、幸せな暮らし方」 (2022-9-08)