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研究会
第382回 主体性を喚起する小規模再開発-新しいハウジングビジネスについて-

第382回 集合住宅研究会 趣意書

主体性を喚起する小規模再開発
-新しいハウジングビジネスについて-

■取り上げたいテーマ:住み開き・小商い の現代の形を探り、紹介したい。都市部に住まうにあたり、まち全体で暮らすような職住近接の取り組みを共有したい。デベロッパー、運営者、設計者のそれぞれが、互いの専門領域を重ね合いながら協働する事で、従来の不動産価値を逆転させるような小規模再開発が増えつつある状況をフォローしていく。
「今ここにどんな空間をつくるべきなのか」の前提から考え、空間の設計をする「DESIGN」と、研究リサーチを行う「LAB」の二部門を掲げて活動を行なっているツバメアーキテクツ。場を使うルールやメンテナンスなど、従来見過ごされてきた建築の側面に焦点を当てた新たな建築家像を提示している。
下北線路街(下北沢地区(東北沢〜世田谷代田間)の複々線化に伴う線路跡地)の一連の作品では、BONUS TRACKでの兼用住宅の枠組みの中で、マスターリースとサブリースの仕組みによりテナントの緩やかなルールを生み、一方で借り手の空間編集も可能な施設となっているなど、住み開き・小商い の新しい形が提示されている。また、現在進行中の実籾パークサイドハウスでは、福祉施設を家のようにつくることを通して、ケアの空間が住むということにどのように関われるかという問いに向き合っている。戦後、核家族を単位として進んだ住宅開発が切り離してきた、「働く」空間や「ケア」の空間を見直すことで、これからの住まいのあり方も話して頂く。

 
 
●ツバメアーキテクツ近刊 ふたしかさを生きる道具(2024.TOTO出版)

 
●BONUS TRACKでの関係者の体制

 

〇開催日時:2025年2月20日(木) 18:00〜20:00
〇会場:けんぽプラザ 集会室(東京都渋谷区千駄ヶ谷2丁目37-9 3階)
〇講師:ツバメアーキテクツ 千葉元生氏
〇プログラム
 18:00〜 開会・趣旨説明
 18:05〜19:25 講演(80分)
 19:25〜19:30 休憩(5分)
 19:30〜20:00(予定) 開場からの質疑 (30分)
 閉会
〇企画幹事 :志岐(日東設計事務所)、吉田(坂倉建築研究所)

ツバメアーキテクツは山道拓人、千葉元生、西川日満里が主宰する建築設計事務所。
下北線路街の一部である「BONUS TRACK」では2022年日本建築学会作品選集新人賞、第34回 JIA新人賞、グッドデザイン賞ベスト100など。その他作品も受賞多数。

今回の講師である千葉元生氏は、
2012年東京工業大学大学大学院 建築学専攻 修士課程修了後、
2013年ツバメアーキテクツ設立。
東京理科大学、慶應義塾大学、東京大学にて非常勤講師を歴任。

2024-12-25 (89 ヒット)


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