●日時 : 平成20年12月12日(金) 16:00〜21:00
●会場 : 健保プラザ 3階 集会室(研究会)
2階 レストラン(忘年会)
●テーマ 『震災復興と居住地再生の取り組み』
●司会進行 山本幸正氏(保坂陽一郎建築研究所)
●コーディネーター 関 邦紀氏(アルセッド建築研究所) 藤井和義氏(アークポイント)
■主旨
地震大国である我が国は、阪神淡路大震災以降も鳥取県西部地震、中越地震、能登半島沖地震、中越沖地震、岩手・宮城内陸地震など、全国各地で度重なる震災に見舞われてきました。しかし、各被災地では、地域の特徴に合わせた様々な復興への取り組みが実施され、新たな居住地再生の方法、まちづくりの方法が実践されています。
今回の研究会では、2004年10月23日に発生し、過疎の中山間地域を襲った中越地震、2007年7月16日に発生し、空洞化する中心市街地を襲った中越沖地震を取り上げ、それぞれの地域における震災復興の取り組み、さらには、そこから解る地域の特性に応じた居住地再生のテーマや方法について考えたい。
■セクション1 「長岡市山古志地域における中山間地型復興住宅の取り組み」
大倉靖彦氏 武田光史氏(アルセッド建築研究所)
中越地震の被災地、新潟県長岡市山古志地域では、747棟の住宅のうち約44%の328棟が全壊となり、大規模半壊が59棟、半壊が237棟、一部損壊が123棟、無被害の住宅は0棟という甚大な被害に見舞われました。
できるだけ多くの被災者が山に戻り、自力で住宅の再建ができることを目的に、住宅のモデルとして「中山間地型復興住宅」を開発して復興を支援しています。ここでは、「中山間地型復興住宅」の提案及びその普及促進に向けた取り組みについて紹介していただきました。
■セクション2 「柏崎市えんま通り商店街における住民参加型復興まちづくりの取り組み」
益尾考祐氏(アルセッド建築研究所)
新潟県柏崎市えんま通り商店街では、協議会を立ち上げ、自ら専門家を雇い、住民参加により、復興まちづくり構想をまとめています。ここでは、空洞化した商店街における復興まちづくりを通した居住地再生、中心市街地再生に向けた取り組みを紹介していただきました。
■セクション3 「柏崎駅前住宅と景観計画」
久保 祐氏(アークポイント)
事業主体は新潟県柏崎市ですが、都市再生機構東日本支社より柏崎市復興支援住宅配置及び建物基本設計を発注され、それを受けてタイトなスケジュールの中、アークポイントが設計をされました。A地区(旧柏崎市内)・約120戸とB地区(旧西山町)・約30戸の設計を終えて、配置計画のゾーニングの提案、住宅に対する考え方、及び設計を進めていく中で、苦労したことを紹介していただきました。
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