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第３０２回研究会（お知らせ）

■日時　：平成22年7月7日（水）18:00〜21:00
■会場　：建築家会館本館ホール
■テーマ：「建築基本法」の議論と集合住宅のありかた、建築技術者の役割
■パネラー：黒木正郎氏（日本設計）・高屋宏氏（市浦ハウジング＆プランニング）・藤井祥子氏（都市環境研究所）
■コメンテーター　：現代計画研究所　藤本昌也氏
■コーディネーター：市浦ハウジング＆プランニング　川崎直宏氏

　

１、テーマ　
　
｢建築基本法｣の議論と集合住宅のありかた、建築技術者の役割

２、趣旨

現在の建築業界の大きな話題のひとつがここ数年間議論されている「建築基本法」の行方であろう。耐震偽装問題以降の建築行政の大きな変革の流れも受けて、国土交通省は2008年に社会資本整備審議会に諮問され、2010年に答申された「安全で質の高い建築物の整備を進めるための建築行政の基本的なあり方」の一環として「建築基本法」を視野に入れて議論と制定に向けた検討を進めてきた。政権交代の流れの中、枠組みや位置づけを変えながらも基本法の制定に向けて動きが着実に進んでいる。

今回の集合住宅研究会はこれらの動向に焦点を当てて、｢建築基本法｣の議論の概要を勉強しその方向を考えると共に、集合住宅に関わる専門技術者として、これら動向に照らした集合住宅事業や計画のあり方とそれに関わる我々の役割や責務について議論を深めたい。

「建築基本法」は建築基準法に比して語られることも多く、技術基準を超えたあり方論の議論であり、建築の理念やこれを実現する法体系のあり方に言及していく性格を持っています。この構造を読み解いておくことは、現在閉塞気味にある集合住宅への取り組みや我々設計計画に関わる業界の新たな役割や職能を考える上で極めて重要だと思います。特に、ここで語られる建築の理念や質の高い建築は社会的財産としての質の向上を概念しています。このことは、長年の住宅計画への取り組みの懸案である市場原理主義的な姿勢を転換する環境条件が構築される芽として捉えられ、従来の様々な社会システムの転換を進めることが重要課題として意味づけられます。また、議論は建築の質と共に、街や居住地のあり方にまで敷衍します。建築は街づくりの要素としての地区の存続や町並みのあり方に大きく影響し、街の種々の変容と持続を関連付けたまちづくり体系を考慮していくことが極めて重要です。

研究会では、今議論されている｢建築基本法｣の理念と状況を正確に読むことと、これに伴う今後の集合住宅設計計画の方向を探りつつ、我々の今後の関わり方を議論し、確認したいと思います。それは、今後の住宅計画設計は集合住宅としての事業や管理、また社会財としての質、更に地区や街づくりとの関係で捉えていくことの重要性とこれに関わる業態や種々の専門家とのコラボレートの重要性を示唆しています。今回は｢建築基本法｣を題材にして、今後の集合住宅や街づくりのあり方、進め方、また我々集合住宅の計画設計に携わる者の取組むべき姿勢や立場、役割･責務を考える有効な議論を進めたいと考えています。

３、講師の講演等

以上の趣旨を参考に各講師に次のような観点の講演をお願いいたします。


�　‘�本設計　黒木正郎　氏

　2003年以降の｢建築基本法制定準備会｣に直接関わった立場から、また建築学会やＪＩＡの建築基本法の提言の取りまとめに関わった対場から｢建築基本法｣の議論の経緯や法案制定にむけての法の理念、制度提案概要、これを支える専門家の責務や役割および制度の課題、限界等についてご披露いただきたい。


�◆〇埀坤魯Ε献鵐亜�プランニング　高屋宏　氏

「安全で質の高い建築物の整備を進めるための建築行政の基本的なあり方」の諮問を受けた｢建築の質向上に関する検討｣の取りまとめ作業に関わった立場から質の向上に向けた建築関連団体のく先導的な取り組みや特徴的な議論を紹介し、各分野･各立場からの視点や枠組みについての提案と現状の到達点、課題等について報告いただきたい。


�Ｅ垰坿超�研究所　藤井祥子　氏

　都市計画家協会の｢建築の質向上に関する検討｣の取りまとめ作業に関わられ、都市計画の立場から｢建築基本法｣の理念･思想や今後の建築行政と都市行政の連携の方向、建築技術者の役割等についてご示唆いただきたい。


�ぅ灰瓮鵐董璽拭次‘Ｋ楙嗣蕁〇瓠塀現燦ΑΩ渋綏弉荼Φ羹蝓�
　日本建築士会連合会の｢建築の質向上に関する検討｣の取りまとめ作業、社会資本整備審議会の委員として関わられ、また、当集合住宅研究会の立場から３氏の講演を踏まえて、課題認識と問題提起を頂く予定です。


�ゥ魁璽妊�ネーター　市浦ハウジング＆プランニング　川崎直宏　氏



４、スケジュールと進め方

�ー饂歙睫澄　　＼邵蠶捷─〇瓠　併埀今函�Ｐ）　　18:00〜18:10
�▲僖優蕁執岷蕁々�木正郎　氏　（日本設計）　　　18:10〜18:40
　　　　　　　　高屋宏　　氏　（市浦Ｈ＆Ｐ）　　18:40〜19:00
　　　　　　　　藤井祥子　氏　（都市環境研究所）19:00〜19:20
　　　　　　　　　　　（休憩）　　　　　　　　　19:20〜19:30
�０娶�交換　　　コメンテーター　藤本昌也氏（現代計画研究所）19:30〜19:50
　　　　　　　　ディスカッション　　　　　　　　19:50〜20:50
　　　　　　　　前出パネラー＋コメンテーター（藤本）＋コーディネーター（川崎）
�ち躋隋進腸顱　　　　　　　　　　　　　　　　　�20:50〜21:00

2010-6-28 (1496 ヒット)

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