◆第305回研究会のお知らせ
下記のとおり第305回研究会を開催いたします。
年末の多忙な時期ですが、団地再生に関する最先端の重要テーマについて、本研究会の特別会員でもある巽先生からお話をお聞きできる貴重な機会ですので、奮って参加いただくようご案内いたします。
なお、終了後、先生も参加いただいて懇親を兼ねた忘年会を行いますので、併せてご参加下さい。
1 演題 「団地再生の新たな視点—団地マネジメント」
2 講師 京都大学名誉教授・巽和夫建築研究所長 巽 和夫 先生
3 日時等
12月9日(木) 講演 17:00〜19:00 於 建築家会館1階ホール
忘年会 19:30〜21:00 於 建築家会館1階ホール
趣旨等
昭和40年代のUR団地をはじめとして、団地更新の取り組みは、従来の「建替・ストック改善・スケルトンの改変」から「総合的な再編」へと、大きく様変わりしながら更に先へ進められつつあります。
こうした推移に関し、巽先生は、2004年度から始まった都市機構の「ストック総合活用計画」事業を第一世代の取り組み、現在進行中の「ルネッサンス計画」を含めた事業を第二世代の取り組み、今後想定される高齢者・子育て世帯等へのソフトな対応を含めた事業を第三世代の取り組みと位置づけ、「こうした方向に団地を誘導し優れた成果を挙げるためには、個々の団地マネジメント体制の確立が不可欠である・・・」、あるいは、「このような団地再生は当然、個性的でなければならず、これまでの画一的な団地管理から、個性的な団地マネジメントに大転換し、団地の価値を飛躍的に向上させる有能な「団地マネージャー」の育成が必要である・・・」ことをかねてより問題提起・提唱されてきました。(「 」内は、下記報告書の先生の前書きから大意を引用)
こうした問題提起は、これまでの団地建替・再生の歴史的な動きにかかる中間総括の意味合いを持ち、また「ストックの管理」から居住者とその生活への対応を含めた「総合的な地域運営」へのシフトを促す重要な視点であり、これからの取り組みに対して多大な示唆を与えると理解されます。
先般、この主題に関して都市機構西日本支社が巽先生を座長として研究を実施し、報告書が出されました。また都市機構全体として、実際に団地マネージャー制度がスタートしました。
本研究会の年間テーマ:「これまでの団地計画を検証し、これからの居住地再生を展望する」に照らしても誠に時宜を得た主題であり、ご多忙な巽先生に無理をお願いして特別講演会を企画し、併せて意見交換・懇親の場を用意したところです。
- 第376回研究会『海外における脱炭素社会に向けた木造建築物について』 (2024-3-15)
- 第375回研究会『これからの都市の中の木造建築物と集合住宅』 (2023-12-11)
- 第374回研究会『研修旅行 時間を掛けてつくられた地方都市の建築・ランドスケープを巡る 山形県』 (2023-11-10)
- 第373回研究会『空き家、古い団地を活用し、まち・エリアのサスティナビリティを高める』 (2023-10-18)
- 第372回研究会『脱成長都市における「インナーコミュニティ問題」について学ぶ』 (2023-8-02)
- 第371回研究会『省エネ・環境に配慮したこれからのハウジングの有り様を考える』 (2023-5-31)
- 第370回研究会「カーボンニュートラル時代に集合住宅はどう変わるのか」 (2023-2-28)
- 第369回研究会「⽣活環境をデザインする」 (2022-12-07)
- 第368回研究会「研修旅行 香川県」 (2022-11-11)
- 第367回研究会「若手座談会 − わたしたちが描く、幸せな暮らし方」 (2022-9-08)