大規模災害に備えた、新たな住まいの供給・再建のあり方を探る
〜応急仮設住宅の恒久利用等の可能性〜
■趣旨
近年、大規模地震等の自然災害が多発する中、避難生活の仮の住まいの大量な確保、被災者向けの住まいの再建の需要への対応が課題になっている。今後、これまでの住まいの供給のあり方に限らず、多様な供給システムの構築が求められている。こうした中、その対応方策のひとつとして、応急仮設住宅の恒久利用等の可能性を追求する動きがある。
従来の住まいの再建のあり方は、避難所や応急仮設住宅等、度重なる移転が求められ、避難者の負担が大きい。また、これまでの応急仮設住宅では、長期化する避難生活を支えるための十分な居住環境が確保されているとは言い難い。さらに応急仮設住宅建設には、一般の建設業者や地元工務店等が関与しにくいのが実情である。
そのため、時間軸をおいて応急仮設住宅を有効に活用し、建設から避難生活に応じた居住環境の改築、さらに将来的には復興公営住宅として恒久利用や復興を担うその他必要施設として再活用することで、被災者の避難生活から住まい再建までのシームレスな支援に役立てることが考えられる。また、こうした工程の中で、地元を含めた建設業者等が関わることで、新たな住まいの供給システムの構築の可能性が追求できる。しかし、応急仮設住宅の恒久利用には様々な課題があり、容易には進まないのが事実である。
本研究会では、応急仮設住宅の供給の実態、恒久利用等にかかる問題・課題を明らかにするとともに、具体の応急仮設住宅の恒久利用等の取組みを紹介しながら、今後の大規模災害に備えた、新たな住まいの供給・再建のあり方の可能性について考える機会としたいと思う。
■開催日時・場所
〇日時:2019年2月28日(木) 18:00〜20:30
〇場所:けんぽプラザ 集会室(3階) 住所 東京都渋谷区千駄ヶ谷2−37−9
■趣旨
AI、IoT、ロボット、自動運転・・・、生活の中に新たな技術革新の波が訪れている。住宅の分野では、これらの技術革新はどのような影響をもたらすのだろうか。今後どのような暮らし方や空間をイメージして、設計に携わればいいのであろうか。
IoTは「Internet of Things」の略で、身の回りのものがインターネットにつながる仕組みを意味し、家電やセキュリティなどの分野での活用が図られつつある。ロボット技術も医療の分野などでの研究が進行中で、いずれも今後より多くの分野での応用が図られつつある。また住戸内にとどまらず地域における技術革新としてエネルギーシステムや情報活用システムなどが進行中である。
現在活躍中の当事者の方を講師に招いて、住宅分野における先端技術の現状をきく。
■開催日時・場所
○平成30年12月13日(木) 16:30〜19:00(150分)
(その後 忘年会 19:00〜)
○健保プラザ 集会室
■趣旨:
台湾は、日本とは地理的にも歴史的にも縁が深い国の一つである。
これは、都市環境についても同様に言える事で、日本統治時代の都市計画、歴史的資源が現在も都市の基盤として継承されている。
一方、OEMから始まった各種企業が、世界的なブランドに成長することで経済を牽引。国際観光誘致をねらい、国を挙げた都市づくりの動きも盛んである。
本研修旅行では、日本統治時代に建設された歴史的建築物・産業遺産の積極的な利活用事例や、現代の新たな開発等の事例を視察することを通じて、日本との相違点やまちづくり戦略の現状について理解を深めることをねらいとしている。
■日時:10月5日(金)PM〜10月7日(日)AM